B 共生社会

【共通テーマ:人口減少下の多自然地域の魅力づくり】

会場 : 人と防災未来センター東館
開催時間 : 13:30~15:00

月日 テーマ キーワード 講師名 所属&役職 講義内容
10月15日(水) 地域の創造性・自立・コミュニティ 地域社会、田園回帰、農と食 松永 桂子 大阪市立大学大学院創造都市研究科准教授 「超高齢社会」の時代を迎え、わたしたちはいま、誰もが生涯を通じて生きがいと働きがいを持てるような産業や社会の新たな仕組みを切実に必要としています。従来の経済至上主義の価値観ではなく、生産・生活・コミュニティの最小単位である「地域」に可能性を求め、若い世代を中心に田園回帰の現象が起こっています。農山村の現場から「地域の創造性」について考察したいと思います。
11月26日(水) コミュニティ・ビジネス、スモールビジネスの実際と今後の展望~団塊世代の地域デビューに向けて コミュニティ・ビジネス、スモールビジネス、シニア世代、地域課題解決、社会的起業 井原 友建 特定非営利活動法人地域再生研究センター主任研究員 人口減少、少子高齢化の矢面に立たされている農山村地域においては、自らの手で自らの地域の課題を解決し、しかも経済的な循環を生み出す手段としてコミュニティ・ビジネスやスモールビジネスが、これまで以上に注目を浴びています。 本セミナーでは、兵庫県下の幾つかの事例を採り上げ、コミュニティ・ビジネスを起業し継続していく上での問題や課題を紹介しつつ、実際に受講者自らが起業を考える際に役立つノウハウを提供していきます。
12月10日(水) 遊び、学び、集う場を目指した里山保全活動と魅力づくり 里山、環境保全、環境学習、子ども、地域連携 熊谷 哲 兵庫県立大学環境人間学部・教授 里山はかつての燃料供給地としての役割を失い、現代の社会生活の中でその役割が見えなくなっている。最近、里山イニシアティブの考えのもと生物多様性の場としての価値が見出されているが、その説明だけでは地域住民の保全活動に対する理解を得ることは困難である。
遊び、学び、集う場を目指した里山保全を通して里山の新しい価値を見出す取り組みを紹介する。
1月9日(金) 多自然地域の観光開発による魅力づくり エコツーリズム、地域資源、伝統文化、観光条例、ニュージーランド 三宅 康成 兵庫県立大学環境人間学部教授 我が国の農村地域には、自然資源、伝統・文化資源、生活関連資源など魅力的な地域資源が豊富に存在し、美しい農村景観を形成しています。これらを生かした観光開発はまだ緒に就いたばかりであり、観光立国をめざす我が国の重要な課題となっています。本セミナーでは、観光先進地であるニュージーランドの観光への取組をヒントにしながら、農村地域の観光を通した魅力づくりについて、事例を挙げながら現状と課題を整理し将来を展望します。
2月6日(金) まちやむらを元気にする連携デザイン-大学・大学生の活かし方- 地域連携、地域力再生、まちづくり、むらづくり 内平 隆之 兵庫県立大学環境人間学部准教授 少子高齢化がすすむマチやムラに、大学・大学生の若い力と知識を入れて、地域の活力を再生しようという動きが活発です。本セミナーでは、大学・大学生と地域や農山村の連携のうまくいくポイントを、事例を通して探求。「地域力再生の起爆剤として、大学との連携に取り組んでみたい」「地域との連携をやってみたけど、もう少し発展させたい」といった思いを抱く、地域・NPO・行政の方、そして、まちづくりの実践者や大学関係者の方々におすすめです。
3月4日(水) 中山間地域での商品化と市場づくり 中山間地域、大都市、地域ブランド、6次産業化、ネオ内発的発展 杉山 武志 (公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構 主任研究員 中山間地域では、地域ブランドの取り組みや6次産業化の動きが盛んに行われている。こうした取り組みでつくられた製品やサービスの市場化は、直売所・レストラン、都市と農村交流など「地産地消」が話題の中心にある。他方で、大都市の消費者にどう受け入れられるのか、都市部での市場づくりも求められてきている。今回の講座では、なぜ大都市での市場づくりが必要となってきているのか、どのような手法が検討できるのか、背景、若干の理論、具体的な話を交えながら講義を行いたい。