B 共生社会

【共通テーマ:人口減少、少子・高齢化社会におけるライフスタイルと社会保障~地域におけるクオリティ・オブ・ライフの実現に向けて~】

会場 : 人と防災未来センター東館
開催時間 : 13:30~15:00

月日 テーマ キーワード 講師名 所属&役職 講義内容
10月19日(水) 高齢化時代の社会的包摂と空間再生 都市デザイン、社会的包摂、都市内格差 阿部 大輔 龍谷大学政策学部 准教授 急速な少子高齢化や人口減少を迎える中、都市内格差の広がりが懸念されます。都市内格差は、木造密集市街地や公営住宅団地といった再整備の進みづらい地区の局地的衰退というかたちであらわれます。社会的包摂に都市デザインはどのように貢献できるか?相対的に弱い立場にある人々が暮らす生活空間の質を改善することで、地域力を地道に回復し、包容力のある都市空間を次世代へと継承する都市づくりの方法を考察します。
11月4日(金) 高齢化社会における外国人労働力の活用 外国人労働力、外国人留学生、就職のミスマッチ、アンケート調査 小川 一夫 大阪大学社会経済研究所 教授 兵庫県では高齢化が急速に進んでいます。また、県内総生産の成長率は依然として低いままです。このような状況から脱却するためには、生産性を上昇させて安定的な経済成長を達成する必要があります。この講義では、そのための方策として外国人労働力の活用について考えます。
12月7日(水) 超高齢社会における人材確保と地域づくり 超高齢社会、医療・介護需要、人材確保、地域づくり 井出 博生 千葉大学医学部附属病院地域医療連携部 准教授 我が国では超高齢社会を迎え、医療から介護へとサービス提供の重心が移行するという局面を迎えています。特に大都市部の周辺では深刻な問題であるが、介護従事者の確保は簡単ではありません。今回はこの問題について概説し、人材確保対策のアイデアをご紹介します。また、これらの施策が各地域に任されていること、人口の維持や地域づくりとも深く関係することにも言及します。
1月13日(金) 高齢世代の遺産相続を考える 遺産 遺産動機 遺産配分 相続 世代間移転 チャールズ・ユウジ・ホリオカ 公益財団法人アジア成長研究所副所長・主席研究員 この講義では、アメリカ、日本、インド、中国を対象とした国際比較調査からのデータを紹介しながら、日本の高齢者は遺産をなぜ残すのか、遺産を残すとしたら、どういった動機で残すのか、どのように遺産を配分するのかなどについて考えます。
2月3日(金) 団塊ジュニア世代:日本の最後の砦? 団塊世代、団塊ジュニア世代、人口のやまびこ現象、世代間の支え 小川 直宏 東京大学大学院経済学研究科 特任教授 / 日本大学経済学部 名誉教授 現在の日本で2つの大人口集団があります。その1つは「団塊世代」であり、もう1つは「団塊ジュニア世代」と呼ばれるグループです。この2つの世代が今日までの日本経済社会にどのようなインパクトを生み出し、そして今後の日本に経済社会にどのような影響を与えるのであろうか?この2つの世代に続いて、果たして「団塊孫世代」が今後誕生する可能性があるのだろうか?このような切り口でお話します。
3月3日(金) 持続可能な社会保障へ 財政収支、介護、年金、就業、メンタルヘルス 小塩 隆士 一橋大学経済研究所教授 本格的な少子高齢化を迎える中で、社会保障を持続可能にするにはどうすればよいかという問題を考えます。社会保障にかかわる財政の問題だけでなく、介護や子育て、就業、貧困問題など私たちのライフスタイルや経済生活に及ぼす社会保障の影響や望ましい改革の方向について、できるだけ具体的なデータに基づいてお話します。