D 環境

【共通テーマ:地球温暖化と暮らし】

会場 : 人と防災未来センター東館
開催時間 : 13:30~15:00

月日 テーマ キーワード 講師名 所属&役職 講義内容
10月5日(水) 地球温暖化~メカニズムと将来予測~ 地球温暖化、CO2フリーエネルギーシステム、化石燃料から再生可能エネルギーへの転換、温暖化の将来予測、制度改革と技術進歩 鈴木 胖 公益財団法人地球環境戦略研究機関関西研究センター所長 地球温暖化の状況、その主な要因が化石燃料の大量消費によるCO2の大気への大量排出であることを説明します。温暖化を抑制するため、化石燃料に依存した現在のエネルギーシステムをCO2排出のない(CO2フリーの)システムに転換することが喫緊の課題です。温暖化の将来をシナリオ分析に基づいて予測した結果を紹介します。我が国における課題解決に向けたエネルギーシステムの改革、および技術進歩の足取りを解説します。
11月11日(金) 地球温暖化に伴う健康リスク 熱中症、熱ストレス、マラリア、デング熱 小野 雅司 国立研究開発法人 国立環境研究所 客員研究員 地球温暖化に伴って、我が国で危惧される健康影響について、具体には、直接影響としての熱中症と、間接的影響としての動物(蚊)媒介性感染症の現況と、将来予測について紹介します。
12月16日(金) COP21を踏まえた地球温暖化対策~COP21のフォローアップ~ 気候変動、温暖化、COP21、パリ協定 田村 堅太郎 公益財団法人地球環境戦略研究機関関西研究センター副所長 新しい国際気候変動枠組みのあり方に関するパリ協定が、2015年12月のパリ会議(COP21)で採択されました。本講義では、パリ協定が実効性をもって実施されるための課題や、パリ協定採択前後の米国や中国などの主要国における気候変動政策やエネルギー政策の各国動向についても紹介し、日本への示唆・課題を考えます。
1月27日(金) 地球温暖化の「いま」と「これから」 気候変動の監視、異常気象、影響への適応と緩和 楠田 雅紀 気象庁大阪管区気象台地球環境・海洋課地球温暖化情報官 気象庁の任務の一つに、気候変動に関する自然現象の監視と予測があります。2015年の世界の年平均気温偏差は+0.42℃で、統計を開始した1891年以降では最も高い値となりました。その要因として、二酸化炭素などの温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響やエルニーニョの影響等が考えられます。これらの統計手法や自然のしくみの解明、さらにはこれからの長期的予測の方法や結果について、わかりやすく解説します。
2月10日(金) COP21を踏まえた兵庫県の地球温暖化対策について~適応策を中心に~ 2030年度削減目標、適応策、緩和策 小塩 浩司 兵庫県農政環境部環境管理局    温暖化対策課長 COP21を踏まえ国では、「気候変動の影響への適応計画」や「地球温暖化対策計画」などの実施を進めています。 こうした中で、これからの兵庫県における対策を適応策を中心に考えます。
3月10日(金) 地球温暖化による影響~農業への影響と適応策 温暖化 農業技術 気候変動 牧 浩之 兵庫県立農林水産技術総合センター主席研究員 地球規模の気候予測では、近年から将来にかけて大規模な気候変動が予測されています。このような状況下、兵庫県の近年の気候の観測値や将来の気候予測を示し、これらに対応した農業技術開発の取り組みを紹介します。併せて地域規模での気候変動の予測から、今後本県で必要と予想される農業の研究開発の方向性についてお話します。