第1回目となるフォーラムでは、「アジア太平洋における文明のドラマ」をテーマに、基調講演と討論が行われました。
劇作家の山崎正和氏は、「アジア文明の可能性」と題した基調講演の中で、「アジアにおいては大衆文化レベルでの統合が進んでいるが、こういった時期にこそ、日本は国民全体が持っている趣味や理解力によって、アジアの様々な知的人材に対して活躍の場を提供するなど、アジアの才能を育てていく必要がある」と提言。
続いて、ウシオ電機株式会社の牛尾治朗会長は、「グローバリゼーションとアジア経済」と題した講演の中で、「情報技術の発達によってグローバリゼーションが一層加速化している。21世紀を迎えるにあたり日本は、雁行の先頭を走ってきたかつてのイメージを相当変えなければついていけなくなる」との見解を示しました。
その後、基調講演で提起された課題や意見等を軸に、3時間にわたって活発な討論が展開され、フォーラムを終えました。