第26回「アジア太平洋フォーラム・淡路会議」■総括と謝辞■

写真:第26回「アジア太平洋フォーラム・淡路会議」国際フォーラムの風景

プログラム
  • 日時
    2025年8月1日(金)
    10:00~17:00
  • 場所
    兵庫県立淡路夢舞台国際会議場
    (兵庫県淡路市夢舞台1番地)
  • テーマ
    「震災30年とアジア太平洋 ~対立・協調と包摂」
  • 内容
    • ○開会挨拶
      牧村 実
      (アジア太平洋フォーラム・淡路会議代表理事)
    •  
    • ○第24回アジア太平洋研究賞受賞者紹介
    •  
    • ○記念講演
      ◆記念講演1
      「トランプ2.0の激震と世界」
      講師:村田 晃嗣
      (同志社大学法学部教授)
      ◆記念講演2
      「アジア太平洋地域と日本の経済の30年」
      講師:阿部 茂行
      (ひょうご震災記念21世紀研究機構参与)
    •  
    • ○基調提案
      ①「対立の世紀は乗り越えられるか」
      講師:𠮷岡 桂子
      (朝日新聞コラムニスト・編集委員)
      ②「日本社会とジェンダー:女性を活かさない社会に未来はない」
      講師:上野 千鶴子
      (東京大学名誉教授 /認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長)
      ③「震災30年の復興を振り返り、これからの災害に備える」
      講師:室﨑 益輝
      (神戸大学名誉教授)
    •  
    • ○分科会
      第1分科会
      「変容する国際秩序に向き合う」
      座長:梶谷  懐
      (神戸大学大学院経済学研究科教授)
      第2分科会
      「包摂(ジェンダー)」
      座長:窪田 幸子
      (芦屋大学長/神戸大学名誉教授)
      第3分科会
      「震災における協調」
      座長:片山  裕
      (神戸大学名誉教授)
    •  
    • ○淡路会議活動の振り返り
      〔淡路会議の記録写真スライドを投影しながら淡路会議の25年を振り返る〕
       
    • ○功労者への感謝状贈呈
      功労感謝
      井植 敏 氏 (元代表理事)
      (公財)井植記念会
        ・・・井植 敏雅 氏
       
      五百旗頭 真 氏 (前代表理事)
        ・・・安井 さやか 氏
       
      阿部 茂行 氏 (淡路会議企画研究委員会委員長)
      片山 裕 氏 (アジア太平洋研究賞選考委員会委員長)
       
      協賛感謝
      サントリーホールディングス(株)
      シスメックス(株)
      UCCジャパン(株)
      和田興産(株)
       
    • ○受領者挨拶
      井植 敏雅氏
      安井 さやか氏
      和田 剛直氏(和田興産(株))
      倉田 学氏(シスメックス(株))
       
    • ○総括と謝辞
      阿部 茂行
      (ひょうご震災記念21世紀研究機構参与)
    •  

■総括と謝辞■

阿部 茂行(ひょうご震災記念21世紀研究機構参与)

 最終回を迎えた本会議は、まさに集大成にふさわしい内容となりました。開催の背景には、亡くなる直前の五百旗頭先生から受け取った「研究部会が主体となり、最高の形で締めくくってほしい」という稀な電話での遺志がありました。その言葉を受け、外部講師ではなく内部の研究部会に所属する村田先生と私が異なる角度からアメリカの課題に向き合いました。村田先生は、第2期トランプ政権(「またトラ」)がもたらす難題を説きつつ、任期後の政治の若返りに希望を見出されました。対して私は、トランプ氏が関税や貿易赤字解消に固執する背景を、独自の図表を用いて彼の視点から丁寧に紐解きました。議論を通じて共有されたのは「トランプ政権を過度に恐れる必要はない」という前向きなメッセージです。

その後の基調提案では、3名の先生から貴重な示唆をいただきました。𠮷岡先生からはラオス経由での多角的な中国観を、上野先生からはジェンダーに関する新たな認識を学びました。また、室﨑先生からは震災30年の課題を再確認し、特に日本のボランティア減少や寄付指数の低迷という深刻な現状を重く受け止めました。これらの議論が、複雑化する国際情勢や社会課題を考える一助となれば幸いです。

淡路会議は今回で幕を閉じますが、アジア太平洋研究賞は今後も継続されます。かつて学生や研究者と活発に議論した表彰式の光景を思い返し、兵庫県が築いてきた「多文化共生」「アジア太平洋」の伝統を次世代へ繋ぐために、再び貢献したいという思いが芽生えています。長年の感謝を捧げるとともに、来年の表彰式で皆様と再会し、新たな一歩を共に踏み出せることを願っております。

 

ページのトップへ戻る