「アジア太平洋フォーラム・淡路会議」の設立を記念して、2000年8月10日(木)に兵庫県立淡路夢舞台国際会議場で一般 公開のシンポジウムが開催されました。
2000年はユネスコが提唱し、国連が宣言した「平和の文化国際年」でもあることから、ユネスコの松浦晃一郎事務局長にお越しいただき、シンポジウムのオープニングを飾って、「文明間の対話とユネスコ」のテーマで記念講演を行っていただきました。
松浦事務局長は、世界平和の基礎をなすのは「文明間の対話」や「交流」であるが、一方、ユネスコとしては、グローバル化時代に「文明間の対話」を促進しながら、各国文化の多様性を損なうことなく守っていくことが重要な課題であるとの認識を示しました。
引き続き、神戸大学大学院法学研究科の五百旗頭真教授のコーディネートにより、「アジア太平洋における文明のドラマ - 20世紀の体験と21世紀の展望 -」をテーマとしたパネルディスカッションを展開。上智大学の猪口邦子教授、京都大学東南アジア研究センターの白石隆教授、財団法人日本国際交流センターの山本正理事長、貝原俊民兵庫県知事、フィリピンの作家であるフランシスコ・シオニール・ホセ氏の5名のパネリストが、2時間半にわたり、21世紀におけるアジア太平洋地域の展望について意見交換や提言を行いました。
会場には、関西の総領事のほか、350名の一般参加者があり、記念講演及びパネルディスカッションに熱心に耳を傾けていました。