E 芸術

【共通テーマ:挑戦する美術館―展覧会のさまざまなこころみ】

会場 : 兵庫県立美術館
開催時間 : 13:30~15:00

月日 テーマ キーワード 講師名 所属&役職 講義内容
10月26日(水) いま、これからの表現―「チャンネル7」の場合く 現代美術、都市の経験と記憶、社会と美術(館) 江上 ゆか 兵庫県立美術館 学芸員 近年、現代美術の分野では、特定の人や場所に関するリサーチをもとに、映像や写真などで構成した作品が多く見られるようになりました。「注目作家紹介プログラム チャンネル7 髙橋耕平展」を例に、企画立案から展覧会開催までの現場の動きを詳しくたどりつつ、こうした新しい表現について、また、それらを美術館で展示することの意義について考えます。
11月16日(水) 世界遺産 ポンペイの壁画く ポンペイ遺跡、壁画、近代 鈴木 慈子 兵庫県立美術館 学芸員 南イタリアの街ポンペイは、西暦79年、ヴェスヴィオ火山の噴火によって悲劇的な終焉を迎えます。1748年から発掘が始まり、古代都市の姿が徐々に明らかになりました。遺物の中でもとくに人々を驚かせたのは、色鮮やかな壁画の数々です。特別展「世界遺産 ポンペイの壁画展」出品作を中心に、この遺跡が近代に与えたインパクトについてもお話しします。
12月14日(水) 近・現代彫刻の世界く 人体彫刻 抽象彫刻 インスタレーション 出原 均 兵庫県立美術館常設展・コレクション収集管理グループリーダー 兵庫県立美術館は、その前身である近代美術館時代から近代彫刻の作品収集に力を入れてきました。今年のコレクション展の第3期(プレミアムⅢ)では、「彫刻大集合」と題してその主要な作品を展示します。そこで、この講義では、いくつかの作品を紹介しながら、彫刻の見方をお伝えします。
1月18日(水) アドルフ・ヴェルフリ展についてく アウトサイダー・アート、アール・ブリュット、シュル・レアリスム、美術制度 小林 公 兵庫県立美術館 学芸員 大規模な個展としては日本で最初のものとなるアドルフ・ヴェルフリ展の見所や楽しみ方についてお話します。アウトサイダー・アートの代表的な作家として知られるヴェルフリの作品世界の紹介と、美術界での評価を確立する歴史的経緯などが主な話題となります。
2月15日(水) 横尾温泉観光案内―「ようこそ!横尾温泉郷」展についてく 銭湯、温泉、観光、旅行 林 優 横尾忠則現代美術館 学芸員 横尾忠則の「銭湯」と「温泉」に基づくユニークな絵画シリーズを紹介する「ようこそ!横尾温泉郷」展では、美術館を温泉施設に見立て、大浴場や遊技場、お土産処などを設置するなど、擬似的な「温泉旅行」を体験しながら作品を鑑賞できるような構成を企図しています。“横尾温泉”開湯の歴史を紹介しながら、その見どころについてガイドします。
3月22日(水) 新宮 晋の宇宙船―動く作品の世界く 抽象彫刻、キネティック・アート、環境 遊免 寛子 兵庫県立美術館教育支援・事業グループ 学芸員 新宮晋氏は、三田にアトリエを構えるアーティストです。新宮氏はこれまで風や水などの自然エネルギーで動く作品を制作してきました。今回の美術館での大規模な個展の開催に合わせて、新宮晋氏の作品の魅力を紐解き、美術史の中での動く作品「キネティック・アート」の世界を紹介します。