21世紀 文明研究セミナー2010


E 芸術 美術館の役割
美術館の役割である美術品の収集(コレクション)について、その意義を震災やまちづくり、修復の現場や企画展を通して紹介し、美術館のあり方について共に探ります。


開催日・テーマ・講師 講義内容 講義風景・配付資料
平成22年10月15日(金)  今年4月に兵庫県立美術館に就任した蓑館長よるレクチャー。「美術館が街を変える」をキーワードに、県民が身近に感じられ、子どもの感性を育てていく楽しい美術館にしていくための環境づくりを語ります。楽しい店が並ぶミュージアムロード計画では地域の経済波及効果を高める美術館作りを目指します。
美術館が果たす役割
蓑 豊
兵庫県立美術館館長
美術館が街を変える、ミュージアムロード、にぎわいづくり
配付資料 (無し)
平成22年11月5日(金)  公立美術館にとって美術品を収集するとは何か?上質な美術作品であること、歴史性、地域性などを考え、多様化した美術表現の中から選んでいくことはたやすいことではない。購入、寄贈によって成り立っている近代美術館開館以来のコレクションから近年にいたるまで、40年間にわたる収集をそのポリシーと美術館の役割を通じてわかりやすく解説する。
県立美術館のコレクション
出原 均
兵庫県立美術館常設展・コレクション収集管理グループリーダー
コレクション展、収集方針、作品の購入、寄贈
配付資料
平成22年12月3日(金)  兵庫県立美術館で開催中の展覧会「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール」は、スイスの美術館から19世紀半ばから20世紀半ばまでのヨーロッパ近代美術の作品90点を借用して日本で初めて公開するものである。主要な出品作品を解説しながらこの展覧会の内容を紹介し、近代美術史の流れを概観する。また、美術館で特別展が行われることの意義や、特別展が企画されて開催されるまでの経緯についても具体例を挙げながら考察を加える。
展覧会見学とレクチャー ザ・コレクション・ヴィンターゥール
速水 豊
兵庫県立美術館特別展・国際交流グループリーダー
コレクション展、収集方針、作品の購入、寄贈
配付資料
平成23年1月21日(金)  震災後16年目を迎え、直後はその役割を発揮できなかった美術表現が、時間を経てその役割が明らかになってきた。震災後の情景を描くこと、その思いを絵にする人の表現から美術を通じて震災を伝えていくことの意義を考える。
震災のことを美術を通じて伝える
河ア 晃一
兵庫県立美術館 館長補佐、企画・学芸部門マネージャー
震災と美術、記憶、役割
配付資料
平成23年2月18日(金)  兵庫県立美術館では、国内有数の修復設備と人材を有し、収蔵品の保全と一般的な修復の窓口となって貢献してきた。近年注目を集める修復の仕事は、高度な技術を要し、根気の要る仕事である。仕事としては、地味であるが「美術品を守る」という重要な責務を果たしている。修復がどのように行なわれるのか、その過程を垣間見るとともに美術品にとっての環境を知る機会となる。
美術品を守る 保存修復の世界
田中 千秋
兵庫県立美術館保存修復グループリーダー
美術品の修復、美術館の環境、美術品を伝える
配付資料
平成23年3月4日(金)  「美術品のコレクションは、それ自体が芸術である」という言葉がある。さまざまな人のコレクションを事例に、昨年開館したプライベート美術館BBプラザ美術館顧問の坂上氏を迎え、個人コレクションとは何か?美術品を集めるとは?どんな楽しさがあるのか?コレクターの楽しさと公立美術館の収集との比較を語りながら収集の本質に迫る。
個人コレクションと美術館
@坂上 義太郎  A河崎 晃一
@BBプラザミュージアム顧問
A兵庫県立美術館館長補佐、企画・学芸部門マネージャー
コレクター、美術作品、社会貢献
配付資料/



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