C 防災

【共通テーマ:自然災害からの復興・復旧への備え】

会場 : 人と防災未来センター東館
開催時間 : 13:30~15:00

月日 テーマ キーワード 講師名 所属&役職 講義内容
10月23日(金) 国内外の災害医療支援の現状と課題 災害医療、パブリックヘルス、情報共有、活動調整 髙田 洋介 (公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構人と防災未来センター主任研究員 阪神淡路大震災を機に発達した医療チームDMAT(ディーマット)をはじめとする本邦での災害医療システムについて現状と課題について解説します。また先般に発生したネパール地震での対応を例に日本からの医療支援の実際について紹介するとともに国際的な支援の現状と課題について解説します。
10月30日(金) 災害時のこころのケア 被災者の心理、支援、サイコロジカルファーストエイド 赤澤 正人 (公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構兵庫県こころのケアセンター主任研究員 阪神淡路大震災以降、災害時におけるこころのケアの重要性が指摘されてきました。よく耳にする「こころのケア」ですが、どのようなケアなのでしょうか。講義ではまず、災害によって心身が受ける影響ついてお話します。つぎに、サイコロジカルファーストエイドを紹介しながら、災害時のこころのケアについてお話します。そして、支援者自身のセルフケアの重要性についてもふれておきたいと思います。
11月6日(金) 危険回避・抵抗力向上などの事前防災による都市の震災軽減 歴史地震、災害教訓、危険回避、耐震化、事前防災 福和 伸夫 (公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構人と防災未来センター上級研究員
名古屋大学減災連携研究センター長・教授
過去の地震被害からの教訓を学ぶとともに、現代社会を分析することで、将来の地震災害に備える。特に、喫緊の課題である南海トラフ地震対策を例として、過去の地震と歴史の転換との関係、南海トラフ地震の予測被災地と東日本大震災被災地との地域特性の違い、現代都市社会の脆弱性、我が国社会の将来像などを見据えながら、南海トラフ地震の被害像を考え、被害を未然に防ぐ事前防災の大切さを考える。
11月20日(金) 津波避難の課題と対策 東日本大震災、南海トラフ地震、避難意識、避難情報 照本 清峰 (公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構人と防災未来センター研究主幹 東日本大震災において、津波による人的被害は甚大でした。一方で西日本・中部日本では、南海トラフ地震による被害の危険性が懸念されます。これらの海溝型地震発生後に生じる津波からの避難に関する地域の目標は、津波の浸水が想定される区域から誰ひとりいなくなる状況をつくり出すこと、と設定することができます。上記の目標を達成できれば、少なくとも津波による犠牲者をなくすことはできます。講義では、本目標を達成できるようにするための避難の課題と対策のあり方について考えていきます。
12月11日(金) 被災者の住宅・生活再建と公的支援 公益とは何か、法制度・公助の限界、地方分権と自治体のガバナンス、NPO・ボランティアの役割、義援金の意義 青田 良介 兵庫県立大学防災教育研究センター准教授 巨大災害の度に被災者の住宅・生活再建が大きな課題となる。被災者の私有財産に対する公的支援は困難、自力再建が基本との国の見解が今なおあるなかで、実質的には、自治体を中心に一歩踏み込んだ住宅支援が展開されてきた。また、NPOやボランティアによる支援は生活再建に不可欠なものになっている。被災者に対する支援はどうあるべきなのか、義援金の意義や公益のあり方も含め、多角的な視点から考察する。
1月29日(金) 南海トラフ地震津波対策 観測、予測、情報、避難 鈴木 進吾 (公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構人と防災未来センターリサーチフェロ
京都大学防災研究所附属巨大災害研究センター助教
(調整中)