【共通テーマ:地球温暖化への取り組み】
会場 : 人と防災未来センター東館
開催時間 : 13:30~15:00
月日 | テーマ | キーワード | 講師名 | 所属&役職 | 講義内容 |
10月14日(水) | 低炭素社会に向けて | 気候温暖化、CO2排出削減、再生可能エネルギー | 鈴木 胖 | (公財)地球環境戦略研究機関関西研究センター所長 | 気候温暖化の現状を示し、その主因が化石燃料の大量消費による大気へのCO2排出であることを説明する。温暖化を防止するため、21世紀末には世界のCO2排出をゼロにする必要があることが国際的に認識され、この目標達成に向けて、各国が努力することで合意がなされている。CO2排出ゼロの再生可能エネルギーの実用化・普及が急務であり、その現状について展望する。 |
11月4日(水) | 兵庫県の地球温暖化防止対策 | 兵庫県温暖化防止推進計画、温室効果ガス削減目標、緩和策と適応策 | 小塩 浩司 | 兵庫県農政環境部環境管理局温暖化対策課長 | 12月にパリで開催されるCOP21に向けて、国際社会は地球温暖化防止の取組みを一段と加速させようとしている。このような国際情勢のもと、兵庫県はどのような取組みを進めようとしているのかを具体的な事例を示して紹介し、県民がそれぞれの立場で取り組める温暖化防止対策への理解を深める。さらに、温暖化適応策の検討状況等を紹介し、温暖化の将来展望について理解を深める一助としたい。 |
11月13日(金) | 国際的な気候変動対策の動向 | 気候変動、温暖化、気候変動枠組条約、京都議定書、2020年以降の取り組み | 田村 堅太郎 | (公財)地球環境戦略研究機関関西研究センター副所長 | 2020年以降の新しい国際気候変動枠組みのあり方を巡る国際交渉が、本年12月のパリ会議(COP21)での合意に向けて本格化してきています。本講義では、これまでの国際的な取り組みを振り返りつつ、最新の科学的知見をもとに、この新たな枠組みの重要性について考えます。また、米国や中国などの主要国における気候変動対策の国内動向についても紹介します。 |
12月25日(金) | 地球温暖化を測る~その対策へ向けて~ | 地球温暖化、二酸化炭素、メカニズム、観測 | 藍川 昌秀 | (国研)国立環境研究所地球環境研究センター主任研究員 | 二酸化炭素をはじめとする温室効果気体により地球温暖化が起こる物理的メカニズムを説明する。また、現在、その対策(緩和策・適合策)が模索されているが、その対策立案・策定へ向けての基礎となる、大気中温室効果気体濃度がどのように測定されているのか観測の最新の現状を紹介する。 |
2月3日(水) | COP21パリ会議を読み解く~原発も温暖化もない未来に向けて~ | 気候変動、国際交渉、COP21パリ会議、エネルギー | 伊与田 昌慶 | NPO法人気候ネットワーク研究員 | 2015年11~12月、フランスの首都パリで国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)が開催されます。パリ会議では、危険な気候変動を防ぐための新しい国際枠組みに合意することがめざされています。日本政府やビジネス、市民にとって、パリ会議の結果はどのような意味を持つのでしょうか?市民の立場から国際交渉に参加・提言を続けてきたNGOメンバーが、パリ会議の結果とその含意、日本の課題についてお話します。 |
3月4日(金) | 地球温暖化に関する経済学の視点 | COP21、影響、適応、緩和 | 新澤 秀則 | 兵庫県立大学経済学部教授・環境経済研究センター長 | 残念ながら京都議定書は2020年で役割を終える。ちょうどこの講座の間に行われる国際会議(UNFCCC COP21)で京都議定書の後継合意の採択が期待されている。それはどのようなものになるであろうか。あるいは合意に至らないかもしれない。そもそも,京都議定書の何が問題だったのであろうか。この講義では,COP21の結果をふまえ,地球温暖化の影響とそれに対する適応,地球温暖化を防ぐ緩和について,経済学の観点から,そして国際的視点,日本の視点,ローカルな視点から解説します。 |