21世紀文明研究セミナー2013


D 環境 次世代に向けた環境保全の取り組み

開催日・テーマ・講師 講義内容 配付資料
平成25年10月30日(水)
13:30〜15:00
 既に採掘した資源の量(地上資源)と、今後採掘可能な鉱山の埋蔵量(地下資源)を比較すると、金や銀については地上資源の方が多くなっています。携帯電話やデジタルカメラなどの小型家電には、金、銀などの希少金属が含まれていますので、使用済みの小型家電の回収は、日本を資源保有国にする有力な手段となります。  本年4月からは「小型家電リサイクル法」が施行され、使用済み小型家電製品の回収活動がはじまっています。しかし、あまり積極的な動きにはなっていません。  本講義では、地上資源の回収に向けた問題点と新たな方向性を紹介し、意見交換も行います。
小型家電リサイクルってどうなってるの?
携帯電話、デジタルカメラ、都市鉱山、レアメタル、中国
中野 加都子
神戸山手大学現代社会学部総合社会学科教授
配付資料
平成25年11月15日(金)
13:30〜15:00
 2009年に環境基準が定められ、汚染の低減化を目指している大気中微小粒子状物質の現況と発生源の推定について紹介するとともに、現時点で明らかにされている健康影響等の知見も紹介します。
微小粒子状物質(PM2.5)の拡散と対策
大気汚染、環境基準、二次生成、呼吸器疾患
平木 隆年
兵庫県環境研究センター大気環境科長
配付資料
平成25年12月4日(水)
13:30〜15:00
・私たちの地球におけるエネルギーと物質の循環
 ・人類と地球との関わりがどう変わってきたか
 ・資源の浪費
 ・環境汚染、気候温暖化、生物多様性喪失
 ・物質のリサイクル利用
 ・再生可能エネルギー利用

循環型社会の課題と展望
地球上の循環、リサイクル、再生可能エネルギー
鈴木 胖
(公財)地球環境戦略研究機関関西研究センター所長
配付資料
平成25年12月11日(水)
13:30〜15:00
 生物多様性の本質、喪失の危機、私たちにとっての価値について概観した後、兵庫県下で行われている保全活動事例や、行政の生物多様性施策を紹介します。  特に兵庫県下の市町における生物多様性地域戦略の策定状況やその内容について紹介します。
生物多様性保全のための地域の取り組み
生物多様性、地域戦略、参画と協働
橋本 佳延
兵庫県立人と自然の博物館自然・環境再生研究部主任研究員
配付資料
平成26年1月31日(金)
13:30〜15:00
 アジア太平洋地域の環境問題の現状と課題について紹介する。東南アジア、南アジアなどのサブ・リージョナル(下部地域)の領域の特色、各国の経済成長と環境問題の関係、政府における環境政策の位置付けなどについて解説する。  同地域の環境問題を解決するための国際協力の現状について、講演者の実務経験も踏まえ、科学技術分野の協力に焦点を当てて紹介する。
アジア太平洋地域の環境問題と科学技術協力
アジア太平洋、環境、持続可能な開発、研究協力、技術移転
竹本 明生
(公財)地球環境戦略研究機関 アジア太平洋地球変動研究ネットワーク事務局長
配付資料
平成26年2月26日(水)
13:30〜15:00
 日本で最大の閉鎖性海域である瀬戸内海は、古くから風光明媚で豊かな海として知られてきたが、戦後の高度経済成長期を中心にしてその環境が著しく悪化し、一時は「瀕死の海」と呼ばれる状態となった。しかし、国際的にみても先駆け的な様々な取り組みにより、極端な汚染問題は沈静化し水質は改善傾向にある。一方、生態系、生物多様性、水産資源は、依然として劣化した状態にあるといえる。このような状況を反映して、最近では、瀬戸内海の環境管理が水質管理中心主義から生態系管理へと大きく転換しつつある。豊かな海を目指す里海づくりはその具体的なアプローチの一つでもある。2013年は、いわゆる「瀬戸内法」の制定後40年に当たる節目の年でもあり、瀬戸内海の過去と現状を見据えたうえで、瀬戸内海の将来を展望してみたい。
瀬戸内海における環境保全の研究と取り組み
瀬戸内海、環境保全、里海
松田 治
広島大学名誉教授
配付資料



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