21世紀文明研究セミナー2013
E 芸術 | 美術館は試みる―近代〜現代アートへのアプローチ― | |
開催日・テーマ・講師 | 講義内容 | 配付資料 | |||
平成25年10月18日(金)
13:30〜15:00 |
兵庫県ゆかりの日本画家、橋本関雪(1883-1945)の初期から晩年までの作品を紹介し、その作品の魅力と芸術観を探る。旧明石藩の藩儒の子として神戸に生まれた橋本関雪は、京都画壇の主流であった四条派の絵画を学び、竹内栖鳳の画塾で研鑽を積むが、一方で中国古典に対する深い造詣と強い関心から、南画に傾倒、後期印象派の豊かな色彩を採り入れ新南画とよばれる境地を拓いた。独自の美意識と芸術観にもとづき、四条派とは一線を画す豪快華麗な作品を数多く発表、大正から昭和前期にかけて、日本画壇の中心的存在として活躍した。講義では、展覧会「生誕130年 橋本関雪展」の構成に沿って、関雪の作品や芸術論を紹介し、その人と作品の魅力に迫る。 | ![]() |
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豪腕画人・橋本関雪 その人と芸術 | |||||
日本画、京都画壇、南画、兵庫県ゆかりの芸術家 | |||||
飯尾 由貴子 | |||||
兵庫県立美術館特別展・国際交流グループリーダー | |||||
配付資料 | |||||
平成25年11月8日(金)
13:30〜15:00 |
2012年11月にオープンした横尾忠則現代美術館は、今年開館1周年を迎えます。開館準備の舞台裏から、これまでに開催された3つの企画展(「反反復復反復(はんはんぷくぷくはんぷく)」「ワード・イン・アート」「どうぶつ図鑑」)を中心に、この1年間の様々な取り組みを振り返りながら、4弾目となる展覧会「横尾忠則 肖像図鑑」展についてご紹介します。 | ![]() |
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「横尾忠則 肖像図鑑」展 -Y+T MOCA開館1周年を迎えて- |
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横尾忠則現代美術館 肖像 テーマ展 | |||||
林 優 | |||||
横尾忠則現代美術館学芸員 | |||||
配付資料 | |||||
平成25年12月13日(金)
13:30〜15:00 |
開催中の展覧会「昭和モダン 絵画と文学1926-36」にあわせて、昭和の最初の10年間における絵画と文学の動向を具体的な作品によって紹介する。絵画と文学という異なるジャンルの作品を並置する今回の展覧会の意図について解説し、両者に共通する動向からその時代の雰囲気や時代精神といったものについても考える。 | ![]() |
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昭和モダン 戦前期の絵画と文学の動向1926-36 | |||||
昭和モダン プロレタリア芸術 モダニズム 文学 | |||||
速水 豊 | |||||
兵庫県立美術館企画・学芸部門マネージャー | |||||
配付資料 | |||||
平成26年1月17日(金)
13:30〜15:00 |
兵庫県立美術館のコレクションは、前身の兵庫県立近代美術館の時代も含め40年以上の歴史があり、いまや8000点を超えています。内外の近代彫刻、近代版画、郷土ゆかりの美術、そして現代美術を収集方針として、購入のみならず伊藤文化財団をはじめとした芸術家・ご遺族からの寄贈によって形成されてきました。この大切なコレクションを当館ではどのように収集・保管・活用しているかについて、開催中のコレクション展の内容に触れつつ、ご紹介いたします。 | ![]() |
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兵庫県立美術館のコレクション展について ―名品を活かした展示の企画― | |||||
美術館、展覧会、コレクション、展示 | |||||
小野 尚子 | |||||
兵庫県立美術館学芸員 | |||||
配付資料 | |||||
平成26年2月7日(金)
13:30〜15:00 |
コレクション展Vの中の小企画展「奥田善巳展」を取りあげ、奥田善巳(1931年京都生まれ−2011年兵庫県没)の作品について解説します。今回の展覧会は、1960年代から2000年代まで約50年に及ぶ作家活動の中で、とくに中心となる絵画に焦点を当てます。その絵画表現も時代によって変化していますが、そのつど絵画の課題に真摯に向き合ったところから生まれたものであることは間違いありません。その絵画の魅力を、ひとつひとつの作品をじっくり見ることから、浮かび上がらせてみようと考えています。 | ![]() |
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奥田善巳、個展と作品 | |||||
現代絵画・筆触・余白 | |||||
出原 均 | |||||
兵庫県立美術館常設展・コレクション収集管理グループリーダー | |||||
配付資料 | |||||
平成26年3月7日(金)
13:30〜15:00 |
フランス、パリのポンピドゥー・センターにあるパリ国立近代美術館は、1977年の開館以来、ニューヨーク近代美術館と並んで近・現代美術に関する世界で最も重要な拠点として知られている。特に現代美術の収集は活発に行われ、巨匠から現在活躍中の美術家の作品にいたるまで、幅広く刺激的な内容を持つコレクションは常に増加を続けている。この講義では、美術館の支援団体「国立近代美術館友の会(la Societe des amis du Musee national d’art moderne)」が2002年に立ち上げた「現代美術プロジェクト(le Projet pour l’art contemporain)」によって、ここ10年間に収蔵された現代美術のコレクション活動を中心に、ポンピドゥー・センターのコレクション形成の方法とその意義について取り上げ、日本における美術館活動の可能性を考える契機としたい。 | ![]() |
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ポンピドゥー・センターのコレクション形成術 | |||||
現代美術、作品収集、美術館運営、メセナ活動 | |||||
小林 公 | |||||
兵庫県立美術館学芸員 | |||||
配付資料 | |||||
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